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県と市町でデジタル人材をシェアするって?


みなさん、こんにちは。
愛媛県・市町DX推進会議事務局の渡部です。

愛媛県・市町DX推進会議でも、住民本位のDXを進めていくため、様々な挑戦を行っていますが、本日の記事では、前回の記事で少しお話した、「高度デジタル人材シェアリング事業」についてご紹介します。

 9月に改定版が公表された総務省「自治体DX全体手順書【第2.0版】」や、総務省「地方自治体のデジタルトランスフォーメーション推進に係る検討会(第11回)」でも参考事例としてご紹介いただきましたが、自治体DXの推進には、デジタルの各分野に通じた高い専門性を有する外部人材等を活用することが重要ですが、これらの人材は全国的にも限られており、県内全ての市町が個別に確保することは困難であることから、推進会議として、基礎自治体のDXを推進できる人材を確保し、県と市町でシェアする仕組みを構築しました。

総務省が発表している下記のような情報から、既に知っていただいている方もいるかもしれませんね。

総務省 自治体DX全体手順書【2.0版】 P.50より抜粋
総務省 地方自治体のデジタルトランスフォーメーション推進に係る検討会(第11回)
P.23より抜粋

高度デジタル人材シェアリング業務の概要

この取り組み、一言で言うと、「基礎自治体のDXを推進できる人材を確保し、県、市町でシェアする仕組み」となります。

業務を大きくわけると、3つです。
 1、愛媛県・市町DX推進専門官の配置
 2、チーム愛媛DX推進支援センターの運営
 3、1と2を通じて、知見共有・機運醸成・相談/助言・訪問支援・ネットワークマッチングをおこなうこと

高度デジタル人材シェアリング業務における
3つの業務内容

専門官は、デジタルを5分野に分け、の分野に対して1名の専門官を配置し、県内の20の市町の相談に応じて、知見提供や助言・提案、市町が求める人材や企業とのマッチング等を行います。

 1、デザイン思考、UI・UX分野
 2、システム・セキュリティ分野
 3、データ利活用分野
 4、官民共創分野
 5、広報・マーケティング分野


次に、センターは、本事業の「」となる部分であり、事業に関わる全ての主体との連絡・調整、効率的・効果的な運用を担当しています。

本事業には、県(愛媛県・市町DX推進統括責任者含む)と・20市町及び5名の専門官という26の主体が存在し、これらに外部との様々な連携も想定す
ると、非常に多くのコミュニケーションの動線があります。

そのため、本業務が効果的に実施されるためには、この多種多様なコミュニケーションの動線と連絡・調整を効率的かつ効果的に運用することが、非常に重要な要素となり、この運営を、「チーム愛媛DX推進支援センター」にて行っています。

様々な主体とのコミュニケーションを
率的・効果的に運用する「チーム愛媛DX推進支援センター)

 ここからは、本センターのセンター長を務めていただいている、
渡部さん(なんと名字が同じ!)に業務への想いを伝えていただきます。

「核」となる、チーム愛媛DX推進支援センター


みなさま、はじめまして!
愛媛県・市町DX推進会議事務局の渡部さんからご紹介いただきました、高度デジタル人材シェアリング業務の核となるチーム愛媛DX推進支援センターで、センター長を担当する渡部久美子です。

本事業の業務内容は前述の通りとなりますが、業務を遂行する上で何より重要なことは、上記の各種アウトプットを提供しアウトカムに繋げることです!

アウトカムに繋げる=価値を創出すること、この事を強く意識して業務にあたっています。

※アウトプットとアウトカムの違いを簡単にお伝えすると…
 アウトプットとは、事業側が提供したもの。
 アウトカムとは、職員の方々や住民が得たもの(価値)や変化したこと。
 二つの違いは、「主語」です!

本事業のスタートは、2022年4月19日に実施された任命式が皆様へのお披露目でした。

任命式は、DXの現場らしい、オンラインによる任命式
各々の場所からオンライン出席している専門官5名、及びセンター長の合計6名が任命書を受け取り、オンライン上で一言コメントとマスコミの方々による取材・記念撮影を受けました。

2022年4月19日の任命式
専門官5名とセンター長は、各々の場所からオンラインで出席をし、任命書を受け取りました。

愛媛県の皆様とお話しするのは初めての機会で緊張しましたが、こういった形で任命をいただいたことで、センター一同、本事業へのコミットメントを強め、チームが一丸となって愛媛県・20市町の皆様と一緒に歩んでいくことを強く感じました。

そんなチーム愛媛DX推進支援センターにおける、
 ・5分野5名の専門官
 ・センター長

のご紹介をさせていただきます!

愛媛県・市町DX推進専門官(デザイン思考・UI・UX分野担当)
前田 聰一郎

愛媛県・市町DX推進専門官(デザイン思考・UI・UX分野担当)
前田 聰一郎

株式会社MAIAパートナー
株式会社IdeaCraft戦略デザイナー
UX/UIデザイナー
福島県磐梯町CDO補佐官

愛媛県のデジタル総合戦略策定業務デザインチームメンバー、大洲市デジタルトランスフォーメーション推計画策定業務プロジェクトマネージャーなど自治体案件も多数務める。磐梯町にて担当したPR・マーケティング戦略が、2021年マニフェスト大賞優秀賞を受賞。

2022/10/7時点

愛媛県・市町DX推進専門官(システム・セキュリティ分野担当)
山形 巧哉

愛媛県・市町DX推進専門官(システム・セキュリティ分野担当)
山形 巧哉

山形巧哉事務所代表
一般社団法人コード・フォー・ジャパン コンサルタント
国際大学GLOCOM客員研究員
デジタル庁IT総合戦略室オープンデータ伝道師


北海道、函館近郊に位置する森町という小さな町で「デジタルと、なにか」を実践している。
行政や教育現場でのデジタル技術活用や構築に関する実務経験を数多く持ち、比較的小規模な市町村でのデジタル利用について一緒に考え、創り上げていくことを得意としている。座右の銘は「まあすわりなよ」

2022/10/7時点

愛媛県・市町DX推進専門官(データ利活用分野担当)
下山 紗代子

愛媛県・市町DX推進専門官(データ利活用分野担当)
下山 紗代子

一般社団法人リンクデータ 代表理事
デジタル庁 データスペシャリスト
インフォ・ラウンジ株式会社 取締役、他


バイオインフォマティクス系ベンチャー、理化学研究所を経て、一般社団法人リンクデータを設立。
オープンデータ支援プラットフォーム「LinkData.org」を運営。
女性初の政府CIO補佐官を経て、現在はデジタル庁データスペシャリスト、総務省地域情報化アドバイザー等での国や自治体におけるデータ利活用の支援や、インフォ・ラウンジ株式会社取締役、ミーカンパニー株式会社データスチュワード等、民間企業におけるデータ活用ビジネスにも携わる。
武蔵大学非常勤講師、Code for Japan フェロー、Code for YOKOHAMA 副代表/CBO等、教育・シビックテック分野においても幅広く活動。
データ以外に好きなものはビールと海とアメリカンバイク。

2022/10/7時点

愛媛県・市町DX推進専門官(官民共創分野担当)
小田 理恵子

愛媛県・市町DX推進専門官(官民共創分野担当)
小田 理恵子

一般社団法人官民共創未来コンソーシアム代表理事
㈱PUBLICA代表取締役


大手SI企業にてシステム戦略、業務プロセス改革に従事。電力会社、総合商社、ハウスメーカーなど幅広い業界を支援。自治体の行政改革プロジェクトを契機に、地方自治体の抱える根深い課題を知ったことをきっかけに地方議員となることを決意し、2011年より川崎市議会議員を2期8年務める。民間時代の経験を活かし、行財政制度改革分野での改革に注力。地域のコミュニティと協働しての新制度実現や、他都市の地方議員と連携した自治体を超えた行政のオープンデータ化、オープンイノベーションを推進し国への政策提言、制度改正へつなげるなど、共創による社会課題解決を得意とする。
現在は官と民両方の人材育成や事業開発(政策実現)の伴走支援・アドバイザーとして活躍。

2022/10/7時点

愛媛県・市町DX推進専門官(広報・マーケテイング分野担当)
藤田 愛

愛媛県・市町DX推進専門官(広報・マーケテイング分野担当)
藤田 愛

令和2年・3年度、茨城食彩提案会開催事業の企画・運営担当
茨城県公式noteアカウント「シェフと茨城」の立ち上げ・企画担当

茨城県水戸市出身、早稲田大学教育学部卒業後、トレンダーズ(株)に入社。大手企業への戦略PRやインフルエンサーマーケティングの企画営業に従事。その後、小山薫堂率いる企画会社(株)オレンジ・アンド・パートナーズにて、地域ブランディングやプロモーション企画のプロデューサーを経て、2019年春に独立。
「食」をテーマに、企画、PR、メディアの立ち上げ・運営、イベント・ツアー企画運営などを行っている。東京都と茨城県の2拠点で活動中。

2022/10/7時点

チーム愛媛DX推進支援センター センター長
渡部 久美子

チーム愛媛DX推進支援センター センター長
渡部 久美子

株式会社MAIAパートナー
福島県磐梯町地域プロジェクトマネージャー

愛媛県今治市生まれ。
2015年ソフトバンク株式会社入社。コールセンターCSR、SVを経験し、運営企画・業務システム改善PJ・BPR促進PJ・全社決裁システムのペーパーレス等のPJマネージャーを歴任。
2020年株式会社YUKARIの代表取締役社長に就任(2022年退任)し、2021年福島県磐梯町地域プロジェクトマネージャー拝命。
真庭市共生dXにおける技術責任者・ワークショップ講師、大洲市DX推進計画PJの副PMを担当。

2022/10/7時点

以上となります。

記事を読まれた方で、「有名人が勢揃い!」と思われた方もいらっしゃるのではないでしょうか?(笑)

専門官は、自治体DXの業界で名のしれた暴れ馬ばかりで、センター長はこの暴れ馬の手綱を引く影のボスです(笑)

そんな暴れ馬と影のボスが繰り広げる、高度デジタル人材シェアリング業務

これからの記事は、「現場で何をしているか、現場で何が起こっているか」
を生々しく記事化し、全国で同じ自治体DXに課題を感じ、課題解決をする解決者の皆様への知見共有を通して、共に前進していく同志となり、チームとなっていくことを目的として投稿していきたいと思います。

引き続き、愛媛県・市町DX推進会議公式noteをお楽しみください!

執筆:
愛媛県・市町DX推進会議事務局  渡部 友里
チーム愛媛DX推進支援センター センター長 渡部 久美子