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下山専門官 活動レポート(データ利活用分野)
こんにちは!
チーム愛媛DX推進支援センター長の渡部久美子です。
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今回は下山専門官(データ利活用分野担当)の活動について、2023年度の支援内容から一部をピックアップしてご紹介します!
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愛媛県・市町DX推進専門官(データ利活用分野担当)
下山 紗代子
一般社団法人リンクデータ 代表理事
インフォ・ラウンジ株式会社 取締役 ほか
バイオインフォマティクス系ベンチャー、理化学研究所を経て、一般社団法人リンクデータを設立。オープンデータ支援プラットフォーム「LinkData.org」を運営。女性初の政府CIO補佐官を経て、現在はデジタル庁オープンデータ伝道師、総務省地域情報化アドバイザー等として国や自治体における支援や、インフォ・ラウンジ株式会社取締役、ミーカンパニー株式会社データスチュワード等、民間企業におけるデータ活用ビジネスにも携わる。武蔵大学非常勤講師、Code for Japan フェロー、Code for YOKOHAMA 副代表/CBOなど、教育・シビックテック分野においても幅広く活動。
市町への個別支援(訪問/オンライン)
市町への個別支援の一部を抜粋し、ご紹介します。
松山市・八幡浜市・伊予市などから要請を受け、以下のような内容の相談・助言にあたりました。
救急出動データの効果的な分析方法
ふるさと納税対策に活用できるデータの検討
各種調査の設問設計やデータ分析(実務面の助言)
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ボトムアップ研修「デジタル時代の必須リテラシーを学ぼう!」
職員の基本的な知識やスキルの底上げを図る「ボトムアップ研修」は、久万高原町で「デジタル時代の必須リテラシーを学ぼう!えひめデータ寺子屋」をテーマに開催しました。
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下山専門官はこれからの行政に求められる姿勢として、「データを活用した合意形成」の重要性を強調。数値を示すことで解釈の行き違いを防ぎ「立場の異なる人同士でも現状を正しく認識しやすくなります」と説いています。
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データを出発点として知恵の領域まで高める「DIKWモデル」の概念や、オープンデータの意義なども解説。実務的なところでは、意外にも理解の足りていない棒グラフや折れ線グラフ、円グラフの使い方や、グラフを人に説明するときのコツなどもお伝えして好評をいただきました!
全職員DX意識調査の設計・分析
愛媛県・20市町の正規職員を対象として、2023年度に推進会議が実施した「全職員DX意識調査」。この調査で下山専門官は、経済産業省・IPAのデジタルスキル標準「DXリテラシー標準(ver.1.0)」に基づく設問の設計と結果分析を担当しました。
設問は、
「ビッグデータとは何か自分の言葉で説明できる」
「csv(カンマ区切りテキスト)ファイルを扱うことができる」
など計66問。職員の意識やスキルの現状を把握することで、効果的な施策につなげることを目的としています。
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下山専門官は寄せられた回答をスコア化し、自治体ごとの傾向やばらつきなどを分析。「市町の取り組みに優劣を付けるものではありません。得意分野や改善するべきポイント、全体の中での傾向をみていただきたいと思います。今後の施策の根拠として、また将来的に効果測定する際の比較対象として、ぜひ活用してください」と呼びかけています!
広域コミュニティ「BIツール勉強会」
県と市町の職員が組織の垣根を超え、意見交換や勉強会などを通じて連携を強める「広域コミュニティ」。下山専門官はデータ利活用分野の担当として、Teams内の交流のフォローや「BI(Business Intelligence)ツール勉強会」などをサポートしています。
BIツールとは:
Business Intelligence Toolの略。
多種多様なデータから判断に使うための情報を取り出して、迅速な意思決定を可能とするための、データ分析・可視化に特化したツールを指します。
9月に内子町で開催した「第1回BIツール勉強会:オープンデータを地図で
可視化してみよう」では、「Tableau Public」の特徴や基本的な使い方を紹介。地理情報システム(GIS:Geographic Information System)を使った分析も紹介し、オープンデータを用いたオリジナルマップの作成方法などもお伝えしました。
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勉強会の2回目は「DX意識調査のアンケート分析で組織の伸びしろを探そう」、3回目は「チームえひめのDXのネクストアクションを考えよう!アンケート分析結果共有会」をテーマに、松山市で開催しました。
下山専門官は「BIツールは最初難しく感じるかもしれませんが、車の運転と同じように徐々に慣れてきます。説明を聞くだけでは分かりにくいと思うので、ぜひ勉強会などで手を動かしてみていただきたいです!」と話しています。
下山専門官による支援業務を通して私自身が学んだことは、「感覚」や「想い」や「想像」ではなく可視化された「データ」を使うことで、より客観的な視点に立ち、課題を把握したり、新たな可能性や潜在的な能力・魅力に気づくことができるということです。
「データ」と聞いて苦手意識を持つのではなく、ひとつ一つの作業方法を習得しながら、町づくりや庁舎内の改善に利活用できるよう、引き続きサポートして参ります。
🌻チーム愛媛DX推進支援センター長 渡部久美子