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「チーム愛媛」のDX、公式note始動!

みなさま、はじめまして。愛媛県・市町DX推進会議です。
2022年8月8日、愛媛県・市町DX推進会議公式noteがスタートしました。

 耳慣れない名称ですが、「愛媛県・市町DX推進会議」は、愛媛県と県内の全20市町で構成する行政の会議体です。
 
 まずは、事務局である愛媛県デジタルシフト推進課の渡部から、note開設の想いと推進会議の自己紹介をさせていただきます。

松山市出身。 県外への進学をきっかけに地元愛に目覚め、愛媛県庁へ入庁。
「渡部」は、愛媛県でメジャーな名字で、なんと課内だけでも4人います。

なぜnoteをはじめるのか

 愛媛県では、コロナ禍に少し先行する形で、デジタルマーケティングなどデジタル技術の活用に積極的に取り組んできた背景もあり、以前、「知られざるDX先進県」と評していただいたことがあります。

 このnoteでは、「みんなが知っているDX先進県」を目指し、推進会議や県・市町の取組をご紹介しながら、まずは本県の取組を知っていただく場にしたいと思います。

 挑戦を続ける、等身大の姿をお届けしていきます。


愛媛県・市町DX推進会議とは

 改めて、愛媛県・市町DX推進会議は、広域自治体である県と、基礎自治体である県内全20市町が、連携しながら様々な分野のDXを一体的に推進していくための会議体です。

 愛媛県では、従来から基礎自治体重視の姿勢で、県内市町と幅広い行政課題について積極的に連携を図っており、「チーム愛媛」として、様々な地域課題の解決等に取り組んできました。

 これらの実績や経験を生かしながら、DXの分野でもしっかり連携することとし、愛媛県デジタル総合戦略に掲げる「『チーム愛媛』のDX」の推進、県・市町DX協働宣言の実現に向けて、協働して取り組んでいます。


愛媛県デジタル総合戦略の策定と県・市町DX協働宣言

 社会全体でデジタル化の推進が求められている中、愛媛県では、全国に先駆けてデジタル化を推進し、デジタル技術を地域課題の解決に効果的に活用することを目的として、2021年3月に愛媛県デジタル総合戦略を策定しました。
 戦略では、DX(デジタルトランスフォーメーション)を「行政や住民・事業者等がデジタル技術も活用して、住民本位の行政を実現し、地域社会等を再構築するプロセス」と定義するとともに、取組みを進めるうえで、住民に最も身近な行政を担う基礎自治体の役割が重要となることから、市町と緊密に連携しながら県全体のDXを推進するべく、基本方針の1つに、「市町との協働」を掲げました。

 さらに、県と市町が一体となってDXに取り組みながら、官民共創を積極的に推進する姿勢を明らかにするため、同年3月に、知事と全市町の首長が「県・市町DX協働宣言」を行いました。

オンラインで協働宣言を実施(2021年3月25日)


取組について

 ところでみなさんは「愛媛県」を御存知でしょうか。
 観光地として、夏目漱石の小説「坊っちゃん」にも登場する「道後温泉」や、サイクリングの聖地として人気の「しまなみ海道」、最近、SNS映えで話題の「JR下灘駅」など、聞いたことがあったり、実際に訪れたことのある方もいらっしゃるかもしれません。

伊予市に所在するJR下灘駅

 
 地理的には、四国の北西側に位置しており、日本一細長い佐田岬半島を境に瀬戸内海と宇和海の2つの海に面し、島々も含めると海岸線の長さは約1,700km、また、西日本で一番高い石鎚山をはじめとする四国山地がそびえており、海もあり、山もある、自然豊かな県です。

11の市と町があります。(村はありません)

 東西に長く、高速道路がない地域もあるため、県庁のある松山市に担当職員が集まるとなると、移動だけで半日かかってしまう自治体もあります。

 このため、愛媛県・市町DX推進会議は、原則オンラインのデジタルネイティブな協議体として、定例の会議はオンライン会議ツール、事務連絡にはチャットツールを使用して、緊密・迅速な情報共有体制を構築しています(コロナ禍もあり、まだ1度もメンバー全員がリアルで集合したことがありません)。

 こうした環境の中、昨年度の設置以降、自治体DXの分野において幅広く活躍されている菅原直敏氏に、県・市町DX推進統括責任者として参画いただき、県と連携しながら各市町を訪問し、DX担当・現場の職員も対象とした研修会の開催や幹部も含めた意見交換を積み重ね、DXを推進する上でのマインドチェンジを図ってきました。

 そして、今年度、推進会議で力を入れている取組みが2つあります。
 
 まずは、「高度デジタル人材シェアリング事業」です。

 自治体DXの推進には、デジタルの各分野に通じた高い専門性を有する外部人材等を活用することが重要ですが、これらの人材は全国的にも限られており、県内全ての市町が個別に確保することは困難であることから、推進会議として、基礎自治体のDXを推進できる人材を確保し、県、市町でシェアする仕組みを構築しました。

 これにより、各自治体の人的・財政的負担を抑えながら、質の高いDXを広域的に実現することを目指しています。

 今年度は、5分野5名の専門官を任命し、個別課題に対する助言や支援をいただきながら、職員自身のスキル向上にも励んでいます。

 続いて、「デジタルデバイド対策事業」です。

 誰もがデジタル化の恩恵を享受できる地域社会の実現を目指すうえでは、デジタルが苦手な方への支援も急務と考えています。

 国でも、デジタル社会の実現に向け、デジタル活用に不安のある高齢者等を対象に、昨年度より携帯キャリア等と連携したデジタル活用支援推進事業として「スマホ教室」を展開していますが、高齢者等がスマートフォンを使いこなし、デジタル活用による価値を享受する段階に至るには、地域の担い手による継続的かつ幅広い支援も必要となります。

 そこで、地域事業者とも連携しながら、支援を必要としている住民がいつでも気軽にワンストップで相談できる場や継続的な学びの機会を提供することで、デジタル活用の不安解消を支援することにより、地域の共通課題であるデジタルデバイドの解消モデル構築に取り組むこととしています。


 これら2つの取組については、引き続き、noteでも発信できればと思います。


最後にー愛媛県の3つの太陽

 愛媛県といえば、「いよかん」を始めとするかんきつですが、品目数は40種以上に及び、1年中いつでも美味しいかんきつが食べられます。
 
 美味しいかんきつの秘密には、愛媛県の「3つの太陽」があると言われています。

1つ目は、南国の空に輝く太陽、
2つ目は海に反射する太陽、
3つ目は山に築かれた石垣に照りつけて反射する太陽のこと。

 この3つの太陽の光を受けて育ったかんきつは、甘くてジューシーに育つのだとか。

宇和海にミカン畑が連なります

 太陽と、豊かな海の美しさはもちろんですが、山の急斜面を耕し、みかん畑を整備した先人の苦労を思うと、身の引き締まる思いです。
 
 「DX」を進める際、「デジタル」の側面に注目してしまいがちですが、大切なのは、従来の手法にとらわれることなく、また、失敗を恐れずに挑戦していくことだと思っています。

 住民の暮らしや未来を想い描きながら、私たち行政職員も、挑戦していきたいと思います。 


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