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INPUT&INTERACTION サマーワーキング

今回は8月23日に実施した「チーム愛媛」DXサマーワーキングについてご紹介します。

■DXサマーワーキングとは
夏季に県内市町のDX担当職員や高度デジタル人材シェアリング事業の専門官らが現地に集まって学習や機運の醸成を行う場のこと。


企画

本取組みは名前を変えつつ、2022年から毎年実施しております。
これまでは、市町職員も交え、結構な工数をかけて、目的からゼロベースで企画していましたが、
今年度は、ある程度思い切ってコンセプトを定め、事務局と市町職員の工数を減らす形に変更しました。

設定したコンセプトは「情報提供」と「担当者のつながりの継続」です。

「情報提供」は、高度デジタル人材シェアリング事業(略してデジシェア)の専門官による市町へのヒアリングを行った中で、事例や情報を求めている担当者が多かったことに起因します。

「担当者のつながりの継続」は、異動が常の自治体職員にとって、他市町との交流の場を継続して用意することが、コミュニティの形成、ひいては市町間のナレッジ共有の促進に重要と考え設定しました。

この2テーマの下、デジシェアの顧問、専門官等の支援を受けながら当日のプログラムを構築しました。
↓今年度のデジシェア事業については以下の記事から↓

プログラム

開会・アイスブレイク

開会にあわせて、会場の雰囲気を和らげ、参加者間の交流を促進するためのアイスブレイクを実施しました。
簡単な自己紹介を実施した後、生成AI俳句甲子園なる取組みを試行しました。

■生成AI俳句甲子園とは
①参加者はグループに分かれ、各グループで生成AIに俳句を詠ませる。
②良い出来栄えの句をグループで選定し公開する。
③公開された句に全員でオンライン投票し、最も投票が多かった句のプロンプトを聞いてみる。

参加者のウィットが効いた俳句の投稿もあり、予想以上に盛り上がりました。(アイスブレイクにおすすめです!)

開会挨拶は県デジタル戦略局長から
愛媛っぽさと夏っぽさとトレンドを融合

デジシェア活動報告

デジシェアにおいて、更なる支援ニーズの掘り起こしにつなげるため、専門官による市町への支援事例などを紹介しました。
多忙により現地参加が叶わない担当者もいたため、ハイブリッドで各市町の担当者に取組内容を紹介いただきました。

今回は3つの支援事例を紹介

講演&トークセッション

そして、今回のメインともいえる情報のインプット=事例共有として、宇都宮市デジタル政策課の亀澤様にお越しいただき、
「デジタルツールの庁内展開とDXの担い手発掘・育成の取組み」
と題して講演いただきました。
本講演の背景として、デジシェアの現地ヒアリングにおいて、kintoneや電子申請システムといったツールの庁内導入・利用促進や業務担当課の巻き込み、さらにはツールを活用できる人材の育成に悩む声が一定数あり、原専門官より好事例として宇都宮市を紹介いただきました。

左:宇都宮市 亀澤様
右:原専門官

亀澤様より、宇都宮市DXビジョンを背景として、DX人材の発掘のためkintoneの試行導入を実施した話や、ツール導入の伴走支援の状況などを講演いただいた後、原専門官とトークセッションを実施しました。
トークセッションでは、取組みの前提となる戦略や、育成した人材の配置、デジタル政策課のマインド・取組コンセプトなど自治体職員目線で気になる点を掘り下げていただきました。

グループディスカッション(講演内容の振返り)

最後に小グループで講演内容の振り返りと自組織への反映について共有していただきました。
事務局からの無茶ぶりもなんのその、各グループでのディスカッションをまとめていただいた各専門人材の皆様、ありがとうございました。

6グループそれぞれで意見交換

最後に

今回の宇都宮市の事例において、DXには「楽しく」のマインドが重要であることも示唆されていました。
DXに取り組むということは、新しいことを始める、既存のやり方を変えるという生みの苦しみはありますが、「楽しく」をモットーに庁内外に仲間を作れる場を継続していくことも重要だと、再認識できました。

組織の「横串を指す」という意味から横になる役は必須

2月ごろに実施予定の「ウインターワーキング」では、サマーと打って変わってアウトプットを意識した内容にしたいと考えています。
また記事にする予定ですのでお楽しみに。(完成は遅くなるかもですが…!)