広域コミュニティ醸成へ!BIツール勉強会を開催
こんにちは!
チーム愛媛DX推進支援センター長の渡部久美子です。
今回は「広域コミュニティ活動支援業務」のうち、データ利活用分野の活動についてご紹介します!
BIツールとは…?
【データ利活用分野の広域コミュニティ】が勉強会のテーマとしているのは、「BIツール」と呼ばれるデータ分析・可視化のためのツールです。
膨大なデータから適切な意思決定を導き出す道具として、住民サービスの向上や職員の負担軽減への活用が期待されているBIツール。
過去3回ひらいた勉強会では、下山専門官(データ利活用分野)や中村景一氏(jinjer株式会社DXアクションアンバサダー)らを講師に迎え、BIツールの基礎知識や具体的な操作方法、データの分析方法などを学びました。
ここからは、第1回・第2回の勉強会の模様をダイジェストでご紹介します!
オープンデータを地図上で可視化
第1回の勉強会は「オープンデータを地図上で可視化してみよう」をテーマに、BIツール「Tableau Public」の基礎的知識について学びました。
下山専門官によると、数あるBIツールの中からTableau Publicを勉強会テーマに取り上げた理由は、次のような特徴にあります。
さまざまなデータソースに接続しやすい
地図を使って分かりやすく表現できる
ユーザーコミュニティが活発に機能している
いま求められているのは、日々増え続ける膨大なデータから意思決定の根拠となる情報を引き出し、勘や経験のみに頼ることなく住民サービスを向上させる行政の仕組みです。
複雑なデータを分かりやすい形で可視化でき、庁内外の関係者や住民とのインタラクティブ性(=双方向からのアプローチのしやすさ)にも優れているTableau Public。
下山専門官は、
「ユーザーが自身の興味に沿って情報を掘り下げられるので、より深くデータを理解できます」
「難しいイメージを持たれがちですが、手を動かして使っていくうちに慣れていきます。効率的に意思決定を進めるためのツールとして、ぜひ活用を!」
などと呼びかけました。
データの読み込みやグラフの枠組みといった基本的な操作方法に加え、地図を活用しての表現方法も解説。勉強会が終わった後もTeamsでの質疑応答をフォローするなど、参加者への支援が続いています!
DX意識調査のクロス集計と分析
第2回目の勉強会では、8月に実施した「愛媛県・市町全職員DX意識調査」のデータを活用し、Tableau Publicを使ってのデータ分析から市町の現状を把握するまでの手法をお伝えしました(※DX意識調査については前回の記事でもご紹介しています)。
「愛媛県・市町全職員DX意識調査」についての概要説明に続き、Tableau Publicを使っての基本的な集計や分析方法を解説する下山専門官。
データの接続・確認方法をチェックした後は、下山専門官によるグラフ作成の実演です。
「単純集計」に続いての「クロス集計」では、DX意識調査の中から
現在の職位は
DXを自分の言葉で説明できるか
以上2つの設問に着目し、「職位が上がるほどDXを説明できる人の割合が多くなるのでは」との仮説を検証することに。操作画面のテーブルから必要な要素をピックアップし、列・行に設定したり、グラフの設定や色使いを見やすく調整したりする様子を解説しました。
続いて、参加者の皆さんもそれぞれの切り口で仮説を設定し、クロス集計に取り組みます。
意識調査の設問の中から「Excelのピボットテーブルで集計・分析できる」「リスキリングが必要だと感じている」「(回答者の)所属部門」などをピックアップして集計した後、検証結果やTableau PublicのURLを共有シートに入力してお互いの分析を確認しました。
広域コミュニティの醸成に向けて
今回ご紹介した【データ利活用分野】のほかにも、チーム愛媛DXの広域コミュニティには【情報システム分野】【広報・マーケティング分野】の計3つのグループがあり、それぞれTeamsや勉強会などを通じて市町の枠を超えた交流を深めています。
職員の方々が年度ごとに異動がある組織でコミュニティを作り上げるには、非常に難しい部分があります。
私は、この職員の流動性を「欠点」ではなく「利点」と捉え、「新しい空気が入り続けるコミュニティ作り」ができるのではと考えています。
まだ手探りな部分もあり、様々な分野で試行中ですが、愛媛県らしく、そして他の自治体の方々にも横展開できるような挑戦を、引き続き行ってまいります。
🌻チーム愛媛DX推進支援センター長 渡部久美子